嫁の4?回目の誕生日を土砂降りの谷川岳と見たこともないカレーで祝う

8月下旬は嫁のBirthday weekなので毎年いくつかのイベントを組み込んでみたりする。

年月の経過とともに「手抜き」になっていくと思われるのもシャクなので年々エスカレートする方向に向かっている。

今年も劇団☆新感線のお芝居に日帰りShort tripとご飯だ、ケーキだと盛りだくさんになるはずである。


で、日帰りShort trip、、、

嫁には申し訳ないが旅にはいつも隠された主題がある。

今までも行き先を決める動機は

・このエアラインの新型機に乗りたい、だからサンフラン経由でどっか行けるとこ

・この宿のこの部屋に泊まりたい、だから周辺アクティビティで工夫してたのしむ

・ここんちのカフェの写真が撮りたい

などなど、はたから見ればど~でもよさげな主題があって旅先が決まる。


で、今回は

・在来線普通電車のグリーン車に乗って日頃の煩悩を実現したい

・ローカルな在来線にも乗ってテレビ東京気分を満喫したい

・最近ハマっているJRライフスタイルも満喫したい

・涼しい思いがしたい、あるいは寒くて震えたい

・山頂でカツカレーがたべたい

4月から仕事場が変わり、ひと駅だけ「上野東京ライン」に乗るんですが、、

湘南、はたまた伊東から栃木、群馬まで貫いているこの馬鹿げた路線、ちょっとした事ですぐ止まる迷惑極まりない路線ですが、たまーに「これ乗ってどっか遠く行きてー」とぼーっと思うこともしばしば。

んで、view cardとモバイルSuicaとecuteで生活のほとんどがまかなえ、更にはキャッシュバックまでついてくる「JRライフスタイル」(勝手に呼んでるだけ)も満喫したいと、、、


で、思いついたのが

「高崎線で高崎からぼっろーい在来線に乗って、日本一のモグラ駅土合から残雪の残る一ノ倉沢までハイキングして谷川岳、天神平の山頂でかつカレーをくらい嫁の誕生日を祝おう」コース。

調べてみると「JR駅からハイキング」なんてのがあってそこのコースにもなっとる。

JRerのわたしとしては「行って当たり前」のこーすなのだ。

ということで嫁をそそのかし、有給を取らせ、曇天の中いそいそと出かけていったのです。


わたしはてっちゃんなの?

今回のShort tripで忘れてはいけないもの、それはモバイルバッテリーとケーブル。

モバイルSuicaが仕込まれているGalaxyがダウンしたら旅の醍醐味も半減する。

まー、わからない人にはわからないでしょうけど。


5:40下高井戸から新宿周りで赤羽まで。

赤羽から高崎線に乗り換え高崎を目指します。と、ここでグリーン券が必要になりますが、モバイルSuicaがあると端末で購入、チケットレス環境が実現しちゃうんですね。


多分、JR遠距離通勤の方々にとっては「あったりまえよ、ズイブンマエから」ってことなんでしょうがにわかJRerのわたしとしては非常にあがるのです。

嫁もはしゃいでおります。


さて、自宅を出てから3時間弱で高崎に到着いたしまして、そこから上越線に乗り換え1時間ほど揺られますと、社員旅行のメッカ「水上」に到着します。

おお、なつかしのオレンジみどり!冷凍みかんを買いたくなる!売ってないけど。

水上の手前辺りから天候がかなり怪しくなってきました。


上越線は高崎から新潟の長岡までの営業路線なんだけど、群馬と新潟の運行区分、大都市近郊区域の境目などもあり高崎−水上、水上−長岡で運行区間が区切られている。

SuicaとかのICカード乗車券が使えるのも水上まで。

水上から先の乗り換え本数もぐっと減って、平日は1日5往復の閑散区間。9:47発を逃すと次は11:40までありません。

なので旅のしおりもしっかり用意。

ガスに霞む水上駅から白緑のこれまた超ローカルに乗継ぎ、土合駅を目指します。



水上駅を出ると谷川岳を貫く「新清水トンネル」に入るので下り線は湯檜曽駅、土合駅とも地下駅になってます。

この辺りは川端康成の「雪国」の舞台となって「トンネルを抜けると、、、」って表現はみんな知ってるところだけど、執筆当時とは若干周辺環境は異なっているようです。


わたしらが子供、高校生のころも上越新幹線、関越自動車道、当然ガーラなんてものはなく新宿から夜行で明け方に越後中里についたり、難所と言われた碓氷峠を夜中に越えたりとか結構アクセスしにくいエリアだったんだよね。


で、今回のポイントの一つでもある「にっぽんいちのモグラ駅 土合駅」

なんで地下70mに駅なんてつくったの?って話ですが、どうやら元々単線だった上越線を昭和42年に複線化するときに「下りホームは親切の新清水トンネルの中に作っちゃえ!」ってことで地下水まみれで冷蔵庫みたいなとこに駅をつくったらしい。

降りた瞬間、「さむっ!」となりました。

そしてここからがこの駅のメインコンテンツとなる長さ338m,462段の階段です。

大江戸線よりすごそうです。

登るリズムを作るためか10段ぐらいごとに小さな踊り場(小躍り?)が設けられているので余計に長く感じます。

登ってみると実際はそんなにきっつい感じはしない。10分かかると言われているけどそこまでかかんなかった。谷川岳とか登る人には屁みたいなもんでしょ、きっと。


かつては登山者、ハイカー、スキー客でそこそこ賑わってたらしいが、やはり関越やら新幹線、谷川岳のロープウェイには水上や両毛高原からもバスが出ているので次第に過疎化して85年から無人駅化。

現在も平日は利用客数20人位なんだって。ウチラが乗ってた電車からは10人位降りた気がするけどな。

えきは昭和の頃から手付かずなのか、かなりの戦慄っぷりです。

トンネルから改札までたった一人だったら、、ひとり富士急です。いやです。


表出たらかなり土砂降り

ここから約2km先の谷川岳ロープウェイ/谷川山岳資料館を目指します。

今回の一番のオマヌケポイントは靴もサックも雨を全く想定していなかった。

防水対策を怠っていたのでこの区間ですでに靴もサックもびしょ濡れ。クロックスで歩いてるような状態です。教訓教訓。

国道291号線が湯檜曽川を渡るポイント「土合橋」に「湯吹きの滝」があります。

谷川岳の雪解け水が流れてきてるのかと思うと非常に「ありがたやー」って感じもしますが、ここは人工的に堰とした砂防ダムです。


この辺りにはラフティングやらキャニオニングのベンダーさんたちのベースがあって、首都圏からはとバスなんかもラフティングツアーとか組んでかなり楽しげな雰囲気出てます。

谷川岳山岳資料館から自動車は乗り入れ規制されているので舗装道をゆっくりのんびり登っていきます。


目標は日本三大岩壁と言われる「一ノ倉沢」


この辺りはロッククライミングのメッカでもありますから豪快な岩壁を見ることができますが、一ノ倉沢までは道路も整備されているので天候が悪くなければスニーカーで充分。

かなりガスってますが、それはそれで幻想的でもあり、平日の雨天なのでハイカーも少なく、、独りだったら引き返したくもなります。


「マチガ沢」と呼ばれるうろこ状の大きな奇岩がある沢渡りのポイントが見えてきました。

昔この辺りには数件の宿があって、清水峠を超えてきた人が「ああ、まちがみえる」と発した言葉が「マチガ沢」の名前の由来らしい。


資料館をでて1時間ほどで「一ノ倉沢」に到着

「クラ」ってのはこの辺りで岩や岩壁のことを指すらしい。ここは世界でも登攀困難な岩壁として知られ、谷川連峰随一ってとこから「いちのくら」と呼ばれるようになったらしいです。

天気が良ければ岩壁の稜線もくっきり見えて迫力あるんでしょうが、霞んだ景色もなかなか。

雪渓から吹き降ろす沢風はなんとも心地良し。

しばし、沢とたわむれおにぎりで小腹を満たし。今きた道を戻り、山岳資料館に「無事戻りましたぁ」とご挨拶。


予定ではこのあと、谷川岳ロープウェイで天神平にのぼり、天上の涼しさを満喫し、カツカレーを食らう予定でしたが、この天候では登っても視界ゼロだし、すでに涼しいし、靴下つめてぇし、予定変更。


バスで水上まで下り、バースデーブランチを。

行き当たりばったりが苦手、というか病的に計画的な夫は当然リサーチ済み。

目当てのお店をめざします。


社員旅行なら死んでも行きたくない水上

箱根、伊香保、水上、、、

個人で行くならそれなりに穴場を見つけたり、ひっそり佇む名旅館でのんびりしたり充分楽しめるコンテンツでありますが、


社員旅行で、、、

大箱の観光ホテルにつめ込まれ、サイズの合わない浴衣着せられ(つんつるてんやねん)、宴会場で冷えた晩飯食わされ、カラオケはなんとかエスケープしても帰りの陶芸体験やワイナリーでの試飲、、いらんねん。


水上も個人で行くならラフティング挑戦したり、各スキー場の近くにはコジャレたカフェがあったり、小規模な温泉宿もそれぞれ個性打ち出して今どきっぽいお宿が増えました。

で、こんかいチョイスしたお店は

Sumika Living(スミカリビング)

利根川沿いの竹林の中に立つ一軒家カフェ。

オーナーは大工の棟梁さんで、建築の傍らカフェとハンドメイド雑貨のお店をこの地でいとなんでいるらしい。

和風モダンの内装なんだけど、もともとこの大工さんは金物を使わない「わたりあご工法」という伝統工法で家造りをしているかたらしい。

きっとこのお店にもその思いは生きているのでしょう。

オーダーしたのは「ミミ盛りカレー」と「パンのプレート」。

カレーの「ミミ」とは

谷川岳は「トマ、オキの2つ耳」とよばれ、すなわち登頂部(耳)が2つあります。

この三角の玄米ご飯部分を「トマ、オキの2つ耳」になぞらえてスタッフのかたが考案したらしいです。


無農薬の「田村さんちの玉ねぎ?」をふんだんに使用したカレーは辛すぎるのが苦手なわたしにもすんなりいける感じ。

素揚げした夏野菜がアクセント。


パンのプレートは自家製のレーズンパンとまるパン(そんなにハードではない)と鶏肉の入ったラタトゥイユ。

ラタトゥイユは嫁が作るそれに非常によく似た味でワタシ好み。

鶏肉は多分ムネだと思うんだけど、柔らかくて味がしっかり染みていました。

コーヒーはずいぶんと深煎りのフレンチ。

これ、なかなか味わえないです。


もう少しゆっくりとしていたかったのですが、次の電車逃すと一時間無いので後ろ髪引かれつつ水上駅へ。

なかなかねー、風情っていうんですか?郷愁っていうんですか(東京うまれですが)?

サウジ・サウダージってかんじっす。

この、ももたろう電車みたいなのも含め。誰がこの色にしたんだ?

帰路は高崎から湘南新宿で新宿まで。

上越線で嫁に「進撃の巨人」を読ませたら新宿までipad離さず。5巻まで進んでました。

朝、5:40にでて19時帰宅。13時間ほどのShort tripでしたが歩数は2万歩と少々少なめ。

電車移動多かったからね。

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