2016 Road to 北岳 # 1 雲取山:山小屋泊と9時間の長時間行動チャレンジ(前編)

【雲取山】

東京都民の僕らからすると、雲取山は東京の西端、奥多摩の奥の奥に鎮座する標高2,017m、都内唯一の2,000m峰という印象が強い。

が、実はこのお山は東京、埼玉、山梨の1都2県にまたがり、それぞれに登山口を有し、山頂も埼玉県側標識、東京都側標識があったりする。

健脚?無謀?なお方なら日帰り登山も可能ですが、山小屋、テントで一泊する行程が一般的。

山小屋はご飯も出してくれる営業小屋、寝るだけの自炊小屋、宿泊目的で使ってはいけないけど非難小屋も含めると6軒ほどあります。

登山口がたくさんあるだけに、登山道もバリエーションに富んでいます。

一番長いコースは奥多摩駅と雲取を結ぶ石尾根を歩くコースで登り10時間、下り8時間と言われています。

どの登山口を選ぶかより、どの道を歩きたいかで登山口、山小屋を決めるような感じですかね。


【小雨の中、後山林道で三条の湯まで黙々と】

出発日は5月17日。

5/14時点での予想天気図:前線を伴った低気圧が北上してきて関東は覆われる。関東は温暖、寒冷前線の境目なので積乱雲が発生しやすい。降るなら強め。 と予測。

新宿から中央線、青梅線を乗り継ぎ8:30奥多摩駅到着時は予想通りの雨模様。

前線の抜ける時間帯次第ではレインパンツは着用しなくても済みそう。

天候判断は登山口のある「お祭」まで先送りし、ほぼ満員状態の「鴨沢西」行きの路線バスに乗り込んだ。

初日の行程は、バスの終点「鴨沢西」で下車し標高564mの「お祭」登山口まで移動、そこから先ほぼ全面舗装された後山林道を移動する。

登山ではなく、まさに移動という感じ。

標高1,100mの三条の湯まで4時間近くかけて標高差約550mを詰めていきます。

お祭は奥多摩駅からのアプローチなので東京ルートのように感じますが、実はすでに山梨丹波山村に足をつっこんでいるので、山梨ルートとなります。

後山林道はただの舗装された田舎道です。登山的雰囲気も魅力にも乏しい。

手前の鴨沢バス停から小袖、七ツ石山と上がっていって雲取山荘に宿を取り、翌未明にアタックし山頂でモルゲンロートが理にかなったルートだなとおも思う。

だけど、今回はお楽しみ山行ではなくトレーニング。

翌日、9時間かけて900m登って1,500降る。そのためのこのルート!これでいいのだ!

と納得し、レインパンツは履かずに出発!

さて、お祭りから標高929mの後山林道終点まで標高差約400mを3回くらいの休憩を含め4時間弱で上がります。

舗装道なので当然単調ですが、横隔膜を最大限稼働させた深い呼吸と、ヒールストライク(踵着地)にならないよう、重心を前方に取りながら左右のバランス移動で身体を押し上げていきます。

単調な林道も練習と思えばやることたくさん。おもしろい。

林道の終点から三条の湯までは登山道を200m弱上がります。

久々の泥と石の感触。弱く降り続く雨でスリップゾーンと化しているので1歩1歩丁寧に。

沢沿いをトラバース気味にゆるく登ったり降ったり。

中盤で若干斜度のある登りを終えると程なくテント場が見えてきて、本日の宿泊先「三条の湯」に到着です。

【三条の湯】

三条の湯は山小屋として認知されているが、もともとは温泉ありきの小屋であったようです。

200年くらい前に地元の猟師さんが傷を負わせた鹿を追跡してこの地まできたら、鹿が湧水に体を浸して傷を癒すように浸かっていたらしい。

それを見て冷泉を加熱して入浴できる小屋を作ったのが発端らしい。

お風呂があって、美味しいご飯と綺麗なお布団。

山遊びの中継地点としては贅沢過ぎる山小屋です。

【 三条の湯 1100→三条ダルミ 1770→雲取山頂 2017 】

午後9時の消灯と同時に就寝し、午前4時起床。

たっぷりの睡眠と美味しい朝ごはんをいただき、6時15分雲取山頂へ向け出発。

沢を渡ると尾根をぐるりと巻くように急斜面を若干トラバース気味に登ります。

青岩洞分岐のあたりで北東にルートを変え逆サイドから尾根を巻きながら登ると、出発してから1時間弱で水無尾根の肩に取り付きます。

このルートはトラバース(片側崖)気味の登山道が続くので時間的にも場所的にもこの辺りは休憩に適しています。

若干の眺望もあります。


尾根道は樹林帯ではありますが、東側が開けているので朝は日が差し込みます。

しばらく尾根上を歩きますが、またトラバース気味の登りが続きます。

木製の橋が何度か出てきますが、高度感はさほどなく大人数で乗り込まなければ問題なし。

数カ所、道が崩落しかけているところがありました。この辺りは数日間のお天気次第では道の状況が変わりそうです。

スタートから2時間30分で三条ダルミに到着。2回目の休憩。

「ダルミ」ってのは鞍部のことで、三条ダルミで三ツ山、飛龍山方面と雲取山方面に道を分けます。

南西の方角には富士山がどっかりとのっていました。

今朝、三条の湯のご主人が「今日は富士山と一緒に歩ける」とおっしゃていたのを思いまだします。

10分ほどの休憩。朝食からすでに4時間。ここまでの行動で朝食分のカロリー使ってますから、行動食とたまごスープを補給。

この先、1,800〜2,000mは未体験ゾーンですからコンディション調整に努めます。

体内の水分もこっそり放出。

さて、ここからは雲取山頂から伸びる尾根の急登200m。

ぼくらの目安として「標高差100mを20分で上がる」が指針。最後の急登もこのペースを意識して、、、36分で頂上へ到達!

最後、慣れない高度ですこーしクラクラしたけれど、、、

スタートから3時間25分で三条の湯から雲取山頂まで、結構いいペースで上がってこれました。

ただいま、午前9時40分。

山頂で20分ほどとり、これから先の長〜い下山&登り返し&下山に備え装備、ウェアのチェック、行動食を腹に詰め込みながらしばし景観を楽しみました。

続きは後編で

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